参加者から見たスパルタキャンプ【寄稿記事】

スパルタキャンプの講義風景

全国各地で開催されている短期集中型プログラミングスクール・スパルタキャンプ。2020年2月29日〜3月22日の土日に「スパルタキャンプin八幡平Ruby on Rails編」が開催されたので、参加者の視点から、同イベントの感想をまとめてみようと思います。今後、参加を検討されている方がいましたら、お役立てください。※感想に関してはあくまで個人の印象です。

スパルタキャンプとは?

年齢不問、経験不問、職歴不問。プログラミングを習得したいという”強い思い”を持っている人が対象の短期集中型プログラミングスクールです。短期間でスキルを本格的に身につけていくためのキッカケを提供しています。同じ志を持った仲間を見つける場としても有効です。

出典: https://spartacamp.jp/

株式会社NEXT REVOLUTIONが主催・運営しているプログラミングのブートキャンプ。世代や環境の壁をヒョイッと乗り越えて、全くの初心者でも挑戦できることが特徴!!

スパルタキャンプin八幡平の特徴

スパルタキャンプ
スパルタキャンプ

1:受講費・1ヶ月宿泊費が無料
2:講義は土日。平日は自由。質問はいつでも可
3:やる気しかない最高にやべぇ仲間に出会える!!

出典: https://hachimantai.spartacamp.jp/

「スパルタキャンプin八幡平」は、株式会社NEXT REVOLUTIONと八幡平市の起業志民プロジェクトが組んで定期的に開催しているスパルタキャンプです。「スパルタキャンプin八幡平」の講義は土日に集中して行われますが、希望者は宿舎に1ヶ月無料で泊まることが可能。受講料も無料です。新しい可能性を求めて、日本全国どころか海外からも参加者がいる人気イベントとなっています 。

参加者から見た印象

1・2日目

1ヶ月ともに学ぶ講師と仲間に初対面。緊張しながらも必死にコードを書く

初日の講義風景
初日の講義風景

どんな人がいるのかドキドキしながら、講義室へ。参加者たちは若干緊張の面持ち。簡単な自己紹介の後、講義がスタートします。事前準備で環境設定は済んでいるので、講師の小原則也さんの説明を聞きながら、ひたすら手を動かしてコードを書いていく。正直、講義資料や画面を凝視しながら、ついていくのに必死です。ただ、エラーが生じても、小原さんや今回ティーチングアシスタントを務めている(株式会社NEXT REVOLUTIONの)高橋一真さんにその場で質問ができるので、置いてけぼりをくらうことはありませんでした。

講師の小原則也さん

講師の方からは「同じこと後100回、聞いてもいいですよ」という力強い言葉・・・・・・!プロのエンジニアに、初心者レベルの質問をできることは貴重な機会です。2日間があっという間に過ぎました。圧倒されたというのが、率直な感想です。「講義のない平日も復習しないとやべぇな」と、気合が入りました。2日目の講義が終わる頃には、画面を凝視していたのか、眼球が痛かったです(回が進むごとに慣れました)。

平日の様子

平日は基本的に自由。しかし課題があるので、プログラミングに触らない日はありません。仕事をしながら参加した人、宿舎に泊まってガッツリプログラミング学習に励む人など様々。課題は、気を抜いていたら終わらない量なので必死です。私は仕事があったので宿舎に泊まったり泊まらなかったりでしたが、課題の進捗は(全員が参加している)Slack上で伝わってくるので、刺激を受けました。ちなみに平日でも、Slackで講師の方たちに質問をすることができます。

講義中に教え合う様子

講義中も参加者同士で教え合う姿が見かけられました。また宿舎でも、協力して課題や学習を進めていました。日数が重なるごとに、和気あいあいと打ち解けつつも、プログラミングに関しては真剣です。参加者は時に観光などして八幡平市周辺を楽しみながら、次の週に向けて、準備を進めていました。

3・4日目

「あれ、ちょっとわかる・・・・・・」

3日目の講義

第2週がスタート。最初の週に、わからないながらもとにかく手を動かしながら、ひたすらコードを書いたおかげで、なんとなく講師の方の説明が呑み込めるようになってきました。まさに”写経”効果。少しだけわかるようになった状態で講義資料を読み返すと、これも、なんとなくわかる、気がする・・・・・・。最初より力はついてきていることを実感しました。

3日目の講義

もちろん人によって習熟度に差はありますが、講師陣からのフォローが手厚く、授業についていけずに取り残される人はいません。正直なとこと、私はRuby on Railsに関してほぼ初心者の状態での参加だったので、ついていけないのではないかと不安が・・・・・・。でも、脱落するのではないかという心配は徒労に終わり、安心して授業に集中することができました。

4日目の最後には、最終週に自作するアプリのプレゼン資料についての説明が行われ、参加者達は「どんなアプリを作ろうか」と考え始めることに。この時点でスパルタキャンプが始まって半分が過ぎましたが、早くも「本当に作れるのか?」という不安と、アプリへの期待が高まります。

5・6日目

本格的なアプリ作成と自作アプリのプレゼンを実施

参加者のプレゼンの様子

5日目には、画像投稿アプリを1から作成しました。初日にはできると思えなかった本格的なアプリが作れることに驚き。自作アプリへの道が見えてきたような気がします。そして6日目の午後に、今回のスパルタキャンプで作る新作アプリのプレゼンが実施されました。同じ教材で学びながらも、人によって作りたいものは違いがあって個性豊かです。「スパルタキャンプin八幡平Ruby on Rails編」は全編You Tubeで配信されていますので、気になる方は動画を見てみると雰囲気がより掴めますよ!

6日目の講義

7・8日目

いよいよアプリ作成&発表!!!

7日目の講義

7・8日目は、ハッカソン(※1)。参加者が、1人あるいはチームで、自分が企画したアプリの作成を進めます。最初に、それぞれの進捗状況を報告しました。7日目が始まる時点での進捗率は20%〜80%まで色々。平日進めてきた人もいれば、作り始めたところで当初予定していたアプリから軌道修正した人、この2日のハッカソンかける人など、各々違いがありました。

限られた時間の中で仕上げるため、黙々と作業に集中。わからないところがあれば、講師に聞いたりしながら、アプリの完成に向けて手を動かし続けます。心地よい緊張感の中、8時間が一気に過ぎていきました。

最終日となる8日目は、開発は12時まで。午後は資料作成後に発表!発表はぜひ動画でご覧ください。

8日目の講義
最終発表の一コマ。やりきった様子が伝わる笑顔。

スパルタキャンプは合計8日間(うち作成に集中できたのは2日程度)の中、それぞれが持てる力を出し切って、アプリを形にしました!他の人の発表を聞いて、コードの質問が出たことも、成長を実感する変化と言えるのではないでしょうか。時間が限られているため、もっと実装したいことなどそれぞれありましたが、形に出来たことは、大きな力になっていると感じています。

※1・・・ハッカソンとは、短期間で集中してアプリケーション開発などを行うイベントのこと

宿泊所について

今回の宿舎の外観

今回の「スパルタキャンプin八幡平Ruby on Rails編」では宿舎に泊まる人が多かったです。無料Wi-Fiが通っており、温泉に入り放題!岩手山に近く、大自然を身近に感じることができました。山々には3月でもかすかに雪が残っており、見ごたえ十分。初日に副市長が挨拶をしにきていたのですが「八幡平は今が一年のうちで一番良い時期です」と話していたことも納得でした。ちなみに、さえぎるものがないので夜の星空も抜群にキレイでしたよ!注意点としては、山に近いと気温が低くなりがちなこと。開催時期にもよりますが、2・3月に開催される時は、防寒をしっかりしておいた方がよいです。

全体を通しての感想

初心者が一気に力をつけたいなら最高の環境

全体を通して非常に満足度が高かったです。例えるなら、徒歩しか移動手段がなかった人が、いきなり高性能なジェット機を手に入れたようなスピード感で、一気にプログラミングに対する理解が深まりました(わかりにくいかな・・・・・・)。初心者レベルを一足飛びに超えたい人にとって、最高の環境です。スパルタキャンプで得た知識を活かしていけば、プログラミングの力を着実に伸ばすことができると思います。特に短期間で集中してプログラミングを学びたい方にとっては、オススメですよ。

今回は八幡平市のスパルタキャンプに参加しましたが、スパルタキャンプは各地で開催されています。プログラミングに興味を持った方、ともに学ぶ仲間がほしい方、現役のエンジニアと一緒に学習を進めたい方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

寄稿者:Yuko Matsumoto